ASUSがAMD EPYC 7002シリーズプロセッササーバーおよびサーバーマザーボードを発表

2019/08/08

データセンターや高性能コンピューティング(HPC)で驚きの高性能を実現するRS500A-E10ラックサーバーおよびKRPA-U16サーバーマザーボード





台北(台湾)2019年8月8日 サーバーシステム、サーバーマザーボード、ワークステーション、ワークステーションマザーボードの大手プロバイダーであるASUSは8日、RS500A-E10シリーズサーバーシステムおよびKRPA-U16サーバーマザーボードを含む、AMD® EPYC™ 7002シリーズプロセッサ搭載の複合ソリューションを発表しました。AMD EPYC 7002プロセッサは世界初のデータセンター向け7nm設計で、PCI Express® 4.0対応x86サーバープロセッサを搭載しており、前世代の7001と比較して最高で2倍のパフォーマンスと4倍の浮動小数点演算性能を備えています。ASUSはセレクト認定AMDチャネルパートナーとして革新的なソリューションを実現します。各ソリューションには、ASUS独自のサーマルレーダー2.0技術、パフォーマンスブースト・チューニング技術、仮想化ワークロードおよびソフトウェア定義ストレージ (SDS) 用のアプリケーション最適化設計などが含まれ、高性能コンピューティング(HPC)、データセンター、エンタープライズアプリケーションに最適です。


AMD EPYC 7002シリーズプロセッサが実現する飛躍的なパフォーマンス

AMD EPYC7002シリーズの新プロセッサは、I/O、メモリそして安全性において包括的で一貫性のある機能セットを実現し、より低遅延で低消費電力が求められるデータセンターの厳しい要求に応えます。最大で64コア、124スレッド、8チャンネルのDDR4 3200、128レーンのPCIe® 4.0対応のAMD EPYC 7002シリーズプロセッサは、圧倒的な拡張性と最高クラスの高速性能で安定したインフラ転換を実現します。またAMD EPYC 7002シリーズプロセッサは、メモリや仮想化の設計に高度暗号化機能を採用し、安全性を確保しています。


ASUS RS500A-E10シリーズサーバー

AMD EPYC 7002シリーズプロセッサ搭載のASUS新ラックサーバーは、RS500A-E10-RS12U、RS500A-E10-RS4、RS500A-E10-PS4の3モデル。専用の電源と記憶容量およびネットワーク拡張オプションを備え、さまざまなワークロードやアプリケーションに対応します。データセンターやHPCアプリケーション向けに設計されたRS500-E10シリーズサーバーは、225wの熱設計電力 (TDP)を実現し、ストレージ、グラフィックそしてネット―ワーク拡張用にPCIe 4.0 x16とx8の2レーンを装備しています。広帯域による高速データ伝送のニーズに応え、RS500A-E10 シリーズサーバーは、より多くのノードとクラスターに接続するOCP 2.0メザニンカードを採用。100Gbpsまたはそれ以上の高速ネットワークをサポートします。またRS500A-E10-RS12Uは、1Uケースに最大12のNVMe™ソリューションを搭載し、SATAやSASドライブよりも低遅延の32Gbps/秒の高速IOPS(入出力操作毎秒)を実現します。


ASUS KRPA-U16サーバーマザーボード

KRPA-U16は、ASUSではじめてAMD EPYC 7002シリーズプロセッサを搭載したサーバーマザーボードです。16スロットのDIMM、8チャンネルのDDR4 3200、16個のSATAとSASドライブ、デュアルイーサネットLANと、さらなるストレージ、ネットワーク、グラフィックの拡張オプションに対応しています。各チャンネルの帯域幅をPCIe 3.0の2倍にするPCIe 4.0を2レーン備えており、ASUSバタフライ・ライザーカードで1レーンのPCIe 4.0 x24をx16とx8のリンク帯域幅に分割することができるので、拡張オプションが広がります。またKRPA-U16は、基板に取り付けられたOCuLinkスロットとASUSライザーカードで最大12個のNVMe SSDをサポートし、低遅延、省電力パフォーマンスを実現します。オプションのOCP 2.0メザニンカードを使えば、100Gもしくはそれ以上のHPC向け高速ネットワークに対応します。


ASUS RS720A-E9およびRS700A-E9シリーズサーバー

RS500A-E10シングルソケット1Uサーバーに加え、AMD EPYC 7002シリーズプロセッサ、専用ストレージ、拡張オプションを備えたデュアルソケット2Uおよび1Uラックサーバーを取り揃えています。RS720A-E9-RS24-Eは32枚のDIMM、24個のSATAおよびSASストレージベイ、2基のM.2、最大9レーンのPCIe 3.0によって幅広いエンタープライズサーバーアプリケーションを有効にする、非常に万能な2Uサーバーです。RS700A-E9シリーズサーバーは1つの1UケースにNVMe、SATAおよびSASストレージベイ、4レーンのPCIe 3.0、32本のDIMMを1組のセットとして装備し、高性能なパフォーマンスを実現します。


ASUSサーマルレーダー2.0技術

電力効率はサーバー設計において重要なカギです。ASUSはサーバー設計で23年以上の実績があります。世界最高水準のマザーボードブランドとしても知られ、業界をリードするマザーボード設計、実力と信頼性を兼ね備えた最高のコンポネントを提供しています。ASUSサーマルレーダー2.0は、業界一の先進的サーマルコントロール技術を提供。AMD EPYC 7002シリーズプロセッサ搭載のすべてのRS500A-E10シリーズサーバーに採用されています。

マルチファンゾーン設計、インテリジェント検知機能という2つの革新的な技術により、ASUSサーマルレーダー2.0は全領域のファンを自動的に調整・最適化。ファンの使用頻度を削減、効率を改善します。また、手動調整に要する時間を削減し、システムの信頼性と熱効率を効果的に向上させます。・サーマルレーダー2.0搭載のサーバーは、CPU、GPU、DIMM、HDDその他エリアに温度情報を収集するためのさまざまなセンサーを備えており、自動的に専用のファンフローを設定して電力消費を削減します。

また、ASUSサーマルレーダー2.0テクノロジーには内蔵ASMB9-iKVMモジュールが組み込まれており、モニタリングやカスタマイズ可能な設定のアウトオブバンド管理に対応しています。


パフォーマンスブースト・チューニング技術

ASUSサーバーは、独自のパフォーマンスブースト技術を備えており、ワークロードの要件に応じてサーバーを調整することで、最高のパフォーマンスとアジリティを実現し、サーバー環境の管理を強化します。このテクノロジーは、プロセッサー周波数を最大化し、電力を高めることによりワークロードのスループットを改善します。金融サービスやデータセンターの運用など、時間に制約のあるアプリケーションに最適です。Biosesでは、特定のワークロードに最適化された事前構成済みのサーバープロファイルを選択して、全体的なパフォーマンスを最大化、サーバー構成時間を短縮でき