
IT業界のディストリビューターが注目、次世代AI PCをリードする「ASUS ExpertBook P5」/TD SYNNEX株式会社
IT業界で広く知られる外資系IT商社であるTD SYNNEX株式会社。卸売を事業の中核としながら、海外製品の日本市場導入や複数の製品を組み合わせて提案するソリューションアグリゲーションを担い、サービスやプログラム開発など付加価値の提供にも注力。多角的な事業展開によりIT業界全体のオーケストレーターを目指している。その同社が、今注目する次世代AI PCが法人向けノートPC「ASUS ExpertBook P5」だ。Copilot+ PCの先駆けである同機種のインパクトと圧巻の機能を紐解く。

AI機能が際立つASUSの次世代AI PC
IT業界のディストリビューターであり、ASUSにとってはパートナー企業でもあるTD SYNNEX。同社 エンドポイントプロダクト本部 PC1部 部長で、PC製品に精通する山﨑 優氏は、ASUS製品の推進にも従事し、Copilot+PC(コパイロット プラス ピーシー)の導入を積極的に進めている。

PC1部 部長 山﨑 優(やまざき ゆう)氏
ASUS ExpertBook P5はASUS初の法人向けCopilot+ PC。TD SYNNEXでは2025年1月に導入し、現在、山﨑氏自身が日々の業務で活用している。
「ASUS製品の仕入れと推進を担当する立場であることに加え、社内外を問わずCopilotの連携やCopilot+PCの推進も担っています。そのため、純粋に興味を持ったことがASUS ExpertBook P5を導入したきっかけです。もともとCopilotの機能やAI PCの活用については自分なりに熟知していたところではありますが、各メーカーが提供する独自のソリューションや機能には注目していて、ASUS ExpertBook P5には会議を効率化するAIアシスタント機能『AI ExpertMeet』があり、これがとても気になりました」と同機種に関心を寄せた理由を語る。

PC自体がAI処理をするCopilot+ PC
Copilot+ PCとは、Microsoftが定めた高度なAI技術を使用した次世代AI PCのこと。従来のCopilotが提供するクラウドAIからさらに進化を遂げ、AI処理に特化したNPU(Neural Processing Unit)を搭載しており、オフラインでもPC内部でAI処理を実行する。そのため、よりセキュアで高速、リアルタイムなAI体験を可能にしている。Copilot+ PCは、単に高性能というだけではなく、AI活用するための仕様に設計された新しいカテゴリーとも称される革新的なPCと言える。

ビジネスの現場では、Copilotや同等のAI活用が広がりつつある。しかし、グローバルな視点で見ると、日本はAI導入がやや遅れていることがデータからも明らかだと山﨑氏は指摘する。
「2025年はWindows 11への移行が企業にとって大きな課題となっており、営業の現場でも『まずはOSの移行が優先』という声をよく聞きます。しかし、AIへの投資も並行して二軸で進めるべきではないかと私は考えています」と語る。
ASUS ExpertBook P5は、インテル Core Ultraプロセッサーを搭載し、内臓NPUは最大47TOPSのAI処理性能を発揮。前世代のCPUと比べて最大3倍のAI処理性能を持つ。この高いAI処理性能が、P5の最大の特長でもある会議を効率化するAIアシスタント機能「AI ExpertMeet」を軽々と動作させる。
AIで会議をサポートする圧巻の機能「AI ExpertMeet」
「AI ExpertMeet」はハードウェアベンダーであるASUSが放つ気鋭のAIアプリケーション群。リアルタイムで会議の議事録を自動作成する「AIミーティング議事録」、オンライン会議の音声や録音した音声をリアルタイムで翻訳し字幕を付ける「AI翻訳字幕」、ビジネス情報の共有または情報漏洩の保護にも役立つ「ウォーターマーク」といった機能が搭載されている。前述のとおり、これら全ての処理はPC内部で完結するため、高いセキュリティ性が確保され、安全な会議を可能にしている。

山﨑氏は、特に「AI翻訳字幕」を活用しているという。「そこまで英語の会議が多いということではないのですが、 例えば、当社ではトレーニングや研修が頻繁にあります。グローバル企業の“あるある”だと思いますが、 こうしたコンテンツがネイティブレベルの英語でちょっとニュアンスが難しいなという時に、この機能を使って日本語に即時翻訳することで非常に役立っています」。
オンライン会議では「ウォーターマーク」の活用が有効だという。「社外秘の情報を扱うような際、資料のスクリーンショットを撮られては困るなといった場合に、ウォーターマークを表示することで相手に対して抑止を促すことができます」。

会議の議事録にはライブキャプション(Windows 11で提供されているAIアシスタント機能)の利用が多いという。「これはCopilotの機能ですが、ライブキャプションによって会議の議事録を取る必要がなくなりました。会話をリアルタイムで文字起こしし、内容を要約して視覚的に表示してくれます。会議は平均して1日6回ほどあるのですが、議事録作成の手間が省けるようになりました。周りの人からも重宝されています」。要点を聞き逃すリスクもなく、会議に集中できるようになったという。
操作性、堅牢性、バッテリー駆動、物理的にも優れたノートPC
AI機能のみならず、ASUS ExpertBook P5が物理的に優れたノートPCであることも山﨑氏は高く評価する。
「まず、シンプルにキーボードの打感が気に入っています。エンターキーや矢印キーのサイズが適切に確保されており、誤操作が少なく、快適にタイピングできます。最近のモバイルPCは小型化が進んでいますが、一方でキーボードの使いづらさも感じます。その点、ASUS ExpertBook P5はしっかりとしたキーの大きさを維持しつつ、タイピングのしやすさがあります。好みもあると思いますが、私には特にキートラベル(キーの戻りの感触)が程よく、押した感覚がしっかり伝わるため快適な入力が可能です」。
キーストロークが深すぎると戻りが遅く、逆に浅すぎると押した感覚がなくなりミスが増えがちになるが、P5はそのバランスの取れた設計が良いという。

加えて、キーボードの最上段左側には、会議中に便利なショートカットキーが集約されている。音量調節やマイクのミュートなどをワンタッチ操作で簡単に行うことができる。ハード面にも利便性が反映されている設計が、オンライン会議の快適さをさらに押し上げている。
「頑丈な作りも安心感があります。本体に適度なしなりがありながら、しっかりと元に戻る感覚があり、耐久性の高さを感じます。薄型軽量でもあり、持ち運びの多いビジネスシーンで大きな利点だろうと思います。バッテリー駆動も長持ち。私は午前中ほとんど席にいないことが多く、午後も半分以上は席を離れていて、以前使っていたPCでは充電器やアダプターを持ち歩いていました。P5に変えてからはそれが不要です」。

AI機能の洗練されたソフト、高性能で使いやすいハード。どちらも両立した総合性とバランスの良さが魅力のASUS ExpertBook P5。
これらの要素が働き方に大きな変化をもたらしているという。「“やらなくていいことをやらなくて済むようになった”と感じます。議事録を取らなくていい。充電器を持ち歩く必要がない。そこを任せられる機能がある。手間となる時間やエネルギーを節約できる分、他の重要なタスクに集中できます。結果として、仕事の生産性が上がっていると感じています」。
AIが変える価値ある仕事の進め方
AI技術の進歩により、翻訳や要約の精度も日々向上している。その上で、PC製品はメーカー独自の特色が強みになるだろうと山﨑氏は語る。「今後AIの活用によって、人はもっとプロアクティブな仕事に取り組めるようになるのではないかと思います。次世代AI PCにおいてはこれからも、ASUSならではの視点や独自機能がさらなる価値を生み出すことに期待しています」。

AIは仕事の進め方に影響を与え始めている。業務の効率化だけでなく、社会全体の新たな価値創出の原動力にもなっていると言える。日本市場におけるAI導入の流れの加速に大きな可能性を持つCopilot+ PC。その最前線にASUS ExpertBook P5が躍り出ている。

- お客様プロフィール
- 組織名:TD SYNNEX株式会社 http://jp.tdsynnex.com/
- 住所:東京都港区芝浦3丁目1-1 田町ステーションタワーN21階
- 業種:外資系IT商社、IT関連サービスの卸売
